節約が効きにくい理由は、割合にあります
プロパンガスの請求は、使った量に関係なくかかる基本料金と、 使った量に応じてかかる従量料金に分かれます。 シャワーを短くする、追い焚きを減らすといった節約は、すべて後者にしか効きません。
問題は、使う量が少ないほど、前者の割合が高くなることです。
| 1か月の使用量 | 請求の目安 | うち基本料金 | 割合 |
|---|---|---|---|
| 5m³(夏の一人暮らしくらい) | 5,938円 | 2,023円 | 34% |
| 10m³ | 9,713円 | 2,023円 | 21% |
| 20m³ | 16,899円 | 2,023円 | 12% |
| 50m³ | 36,908円 | 2,023円 | 5% |
資源エネルギー庁のLPガス価格調査(令和8年6月末現在)から、47都道府県それぞれの平均値を同じ重みで平均した目安。 基本料金を含む税込です。
5m³しか使わない月は、請求の3分の1が「使わなくてもかかる分」です。 どれだけ節約しても、この部分は1円も減りません。 逆に50m³使う家庭では5%なので、節約が効きやすい。一人暮らしは、いちばん節約が効きにくい側にいます。
その基本料金が、同じ県の中でも大きく違います
たとえば千葉県で公表されている基本料金は、最低1,500円・平均1,899円・最高3,320円。 幅は1,820円で、5m³の請求の目安5,938円に対して31%にあたります。 年にすると21,840円の差です。
請求の合計で見るともっと開きます。同じ千葉県で5m³使ったときの請求は、 最低3,850円から最高10,250円まで。2.7倍の開きがあり、年では76,800円の差になります。
同じ地域に住んでいて、契約している会社が違うだけでこれだけ違います。 節約で埋められる差ではありません。
自分の基本料金が、地域のどのあたりか見る
請求書の基本料金を入れると、あなたの地域の最低・平均・最高のどこにいるかが出ます。
基本料金は使用量に左右されないので、使う量が少ない月でも比べられます。
氏名・住所・電話は聞きません。判定へ
⚠️ 使用量が5m³未満のときは、合計の判定を出しません
公表されているのは5・10・20・50m³の4点だけで、5m³未満の相場はありません。 いちばん近い5m³の値に寄せて出すこともできますが、そうすると 使用量の少ない人はほぼ必ず「安い側」と出てしまい、答えになりません。 そのためこのサイトでは、合計についての判定を出さないことにしています。
ただし基本料金は、使用量に関係なくかかる額なので、そのまま比べられます。 一人暮らしにとって効くのは元々そちらなので、実用上はここだけでも十分に使えます。
夏と冬で結論が変わります
一人暮らしでも、冬は給湯で使う量が増え、10m³を超えることは珍しくありません。 同じ「ガス代が高い」でも、夏の5m³と冬の15m³では、原因がまったく違います。
- 夏に高いと感じるなら、基本料金の位置を疑うのが先です。使用量が少ないので、そこが効いています。
- 冬だけ高いなら、従量料金の単価が効いています。使用量が増えているぶん、単価の差がそのまま出ます。
判定では、その月の使用量を入れて比べられます。夏の検針票と冬の検針票で2回試すと、どちらが効いているか分かります。
できること・できないこと
- 持ち家なら、契約の相手を自分で選べます。まず今の位置を確かめてから判断してください。
- 賃貸なら、入居者の一存では替えられません。ただ、確かめられることと尋ねられることはあります。 賃貸の場合にまとめています。
- このサイトはガス会社の紹介や乗り換えの取次ぎをしていません。 できるのは、自分の位置を数字で確かめることと、制度上たずねられることを知ることまでです。