プロパンガスの相場

先に結論を書きます。この料金に「相場はいくら」という一つの答えはありません。細かく見るほど差が広がるからです。

いちおうの数字

資源エネルギー庁のLPガス価格調査(令和8年6月末現在)で、10m³使ったときの全国のならしは9,713円です。 5m³なら5,938円、20m³なら16,899円、50m³なら36,908円。いずれも基本料金を含む税込の額です。

ここでいう「全国のならし」は、47都道府県それぞれの平均値を、同じ重みで平均したものです。 世帯数で重みを付けた本当の全国平均ではありません。

ただし、この数字と自分の請求額を比べても、高いかどうかはほとんど分かりません。 理由を数字で示します。

細かく見るほど、差が広がります

同じ10m³で、見る単位を細かくしていくと、差はこうなります。

何と何を比べるか安い方高い方
県どうし 奈良県 8,639円北海道 11,961円3,322円
県内の地域どうし 群馬県 東部 8,250円北海道 宗谷・留萌 14,303円6,053円
同じ地域の中(北海道) 7,392円16,357円8,965円
同じ地域の中(宮崎県・最大) 2,370円12,232円9,862円

いちばん大きいのは、県どうしの差でも地域どうしの差でもなく、「同じ地域の中」の差です。 同じ町に住んでいて、契約している会社が違うだけで、10m³あたり9,000円近く違うことがあります。 年にすれば10万円を超えます。

プロパンガスは自由料金制で、会社がそれぞれ料金を決めます。 都市ガスのように「地域で1つの料金」ではないので、地域の平均は代表値としてあまり働きません。

だから「相場と比べて高い」は、相場の取り方で答えが変わります

全国のならし9,713円と比べて「うちは11,000円だから少し高い」と思っても、 自分の地域の幅が7,392円〜16,357円なら、11,000円は下から4割ほどの位置です。むしろ安い側になります。

逆に、地域の幅が8,000円〜10,500円のところで11,000円なら、幅の外にはみ出しています。 同じ「11,000円」でも意味が正反対です。

自分の地域の幅の中で見る
請求書の基本料金・従量料金・使用量を入れると、あなたの地域の最低・平均・最高のどこにいるかが出ます。 公表されているのは47都道府県と、県内をさらに分けた266地域の計313地域。 氏名・住所・電話は聞きません。判定へ

使った量でも変わります

公表されているのは5・10・20・50m³の4点です。使う量が増えるほど1m³あたりは安くなるのが普通なので、 「10m³の相場」を、5m³しか使わない世帯や30m³使う世帯に当てはめると外れます。

このサイトの判定では、4点の間は直線でつないで見積もっています。 5m³未満と50m³超は相場が公表されていないため、判定を出しません。 近い点に寄せると、使用量の少ない世帯がほぼ必ず「安い側」と出てしまい、答えになりません。

「適正価格」という言い方について

比較サイトなどで「適正価格」という数字を見かけますが、これは公的に決まった額ではありません。 各社が自社の基準で示しているものです。

このサイトが使うのは、資源エネルギー庁の調査で実際に公表されている額だけです。 「いくらが適正か」は示しません。示すのは「あなたの額が、公表されている幅のどこにあるか」までです。 高い側にあること自体は、契約に問題があることを意味しません。