結論:1kgは約0.5m³、1立米(1m³)はおよそ2kg
日本LPガス協会のガイドラインでは、プロパン1kgが気体になると0.502m³です。 逆に、プロパン1m³は約1.99kgになります。 50kgの容器に入ったプロパンは、気体にするとおよそ25m³です(50×0.502=25.1)。 なお「立米(りゅうべい)」は、立方メートル(m³)の通称です。ガス会社の説明や検針票で「10立米」とあれば、10m³のことで、重さ(kg)ではなく体積です。
ただし、この数字はCO2排出量を計算するための係数です。ガイドライン自身が、ガス料金の算定に係るものではないと書いています。 請求書の金額を確かめるときは、この換算を使わず、請求書に書かれた使用量(m³)と従量単価(使った量1m³あたりの料金)をそのまま使います。
なぜ二つの単位が出てくるのか
LPガスは、容器の中では液体で、使うときに気体になります。重さ(kg)で量れば液体のままの量が分かり、体積(m³)で量れば気体になった量が分かります。 施行規則(法律を実施するための省令)は、LPガスを体積で売ることを原則としています。 請求書の使用量がm³で書かれているのはこのためです。 例外として重さで売ってよい場合は、体積販売の原則と質量販売の例外で説明しています。
換算係数の表
日本LPガス協会のガイドラインは、気体の体積に直すときの係数(産気率)を、ガスの種類ごとに次のように示しています。 山梨県が公開している同協会の資料には、これを逆にした「1m³あたりのkg」も載っています。
| ガスの種類 | 1kgあたりの体積 | 1m³あたりの重さ |
|---|---|---|
| プロパン(家庭用・業務用が主な用途) | 0.502m³ | 1.99kg |
| ブタン(産業用が主な用途) | 0.355m³ | 2.82kg |
| LPガス(プロパン70%・ブタン30%の混合) | 0.458m³ | 2.18kg |
資料はプロパンの主な用途を家庭用・業務用としているので、家庭の使用量を考えるときは、表の一番上の行を見ます。
換算の計算例
- 50kgの容器:50×0.502=25.1。気体にするとおよそ25m³。
- 月に10m³使った場合:10×1.99=19.9。重さに直すとおよそ20kg。
従量単価(1m³あたりの料金)を、1kgあたりに直したいときは、単価を1.99で割ります。 たとえば、従量単価が500円なら、1kgあたりでは約251円です。 地域ごとの実際の従量単価は、従量単価とはで確かめられます。
次の表は、従量単価を500円/m³と仮に置いたとき、同じ使用量を「m³あたり」と「kgあたり」の二通りで計算しても、従量料金の概算が同じになることを示します。
| 使用量(m³) | 重さにすると(×1.99) | m³あたりの計算(仮の単価) | kgあたりの計算(仮の単価÷1.99) |
|---|---|---|---|
| 5m³ | 約10kg | 500円×5=2,500円 | 約251円×約10kg=約2,500円 |
| 10m³ | 約20kg | 500円×10=5,000円 | 約251円×約20kg=約5,000円 |
| 20m³ | 約40kg | 500円×20=10,000円 | 約251円×約40kg=約10,000円 |
kgで表示された使用量を地域の分布と比べるときは、まず検針票に書かれた単位を確かめます。m³の欄があればそれをそのまま使います。kgだけのときは、ここで確かめた換算(1kgは0.502m³)で使用量を直せますが、目安です。請求の金額を確かめるときは、検針票の金額を使ってください。
この係数が前提にしていること
係数は、気体の体積が温度や圧力で変わることを踏まえて、次の条件で計算されています。
- 気温は、気象庁発表の全国平均気温14.9℃(1971年から2000年の30年間の平均)を使い、ボイル=シャルルの法則(気体の体積が温度と圧力でどう変わるかの法則)で算出。
- 季節の変動と、ガスが気化するときの温度低下を考えて、平均気温から4℃を差し引いている。
つまり、気温の違いで、実際に出てくる気体の体積は少し変わります。この係数は全国の平均的な条件での値です。
請求の換算にそのまま使えない理由
- ガイドラインの適用範囲は、CO2排出原単位です。資料に「ガス料金算定等に係るものではない」と明記されています。
- 請求書の使用量(m³)は、メーターが測った体積です。重さから換算した値ではありません。
- 重さで売る契約で、販売事業者が請求にどの換算係数を使うかは、ここで確かめた資料には書かれていません。契約の書面や、事業者に確かめます。
このページは、重さと体積の関係を知るための参考です。換算した数字で、請求の金額が正しいかを判断することはしません。
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よくある質問
プロパンガス1kgは何m³ですか?
プロパン1kgは約0.502m³です。日本LPガス協会のガイドラインに、産気率(1kgが気体になったときの体積)として0.502m³/kgと書かれています。2kgなら約1m³、10kgなら約5.0m³、50kgの容器ならおよそ25m³です。この係数は全国の平均的な気温を前提にした値なので、実際の体積は気温で少し変わります。
LPガス1m3(1立方メートル)は何キロですか?
プロパンの1m3は約1.99kgです。日本LPガス協会のガイドラインでは、プロパン1kgは0.502m³で、1m³は約1.99kgです。ブタンは1m³が2.82kg、プロパン70%とブタン30%の混合は2.18kgです。
LPガスの「立米」は何キロですか?
「立米」は立方メートル(m³)の通称で、体積の単位です。プロパンの1立米(1m³)は約1.99kgで、10立米なら約20kgです。検針票や説明で立米と書かれていても、料金の計算には換算せず、書かれた使用量と従量単価をそのまま使います。
この換算係数で、請求書の金額を計算してよいですか?
いいえ。この係数が載るガイドラインはCO2排出量の計算用で、ガス料金の算定に係るものではないと書かれています。請求書の使用量(m³)と従量単価をそのまま使います。
なぜ請求書の使用量はkgでなくm³なのですか?
施行規則が、LPガスを計量法の法定計量単位による体積で販売することを原則としているためです。内容積20リットル以下の容器などは、例外として重さで売れます。
関連するページ
体積販売の原則と質量販売の例外 請求書の使用量がm³で書かれている理由と、重さで売ってよい場合。
従量単価とは 1m³あたりの料金の意味と、地域ごとの開き。
検針票の読み方 判定に入れる4つの数字。
料金の計算方法と計算例 基本料金と従量単価と使用量から請求額を出す。
出典
- 日本LPガス協会「プロパン、ブタン、LPガスのCO2排出原単位に係るガイドライン」(産気率。確認日 2026年10月12日)
- 山梨県公開の同協会資料「立方メートルからキログラムへの換算係数」(1m³あたりの重さ。確認日 2026年10月12日)
- e-Gov法令検索「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律施行規則」(第16条第13号。確認日 2026年10月12日)