使わない月も基本料金は原則かかり、従量料金だけが0円になる
プロパンガスの請求は、基本料金・従量料金・設備料金(消費設備の貸与にかかる費用)の3つに分けて示されます。 このうち使った量で増えるのは従量料金だけです。 ガスを1m³も使わなかった月は、従量料金が0円になります。
基本料金は、液化石油ガス法施行規則(法律を実施するための省令)の第16条第15号の7で「消費した液化石油ガスの量にかかわらず生ずる費用」と定められた区分です。 このため、使わなかった月にも基本料金は請求されるのが原則です。 ただし、長期の不在などの月の扱いは、会社ごとの料金表や契約書面で決まります。
月の状態別に、何が請求書に残るか
| 月の状態 | 従量料金 | 基本料金 | 設備料金 | 確かめる場所 |
|---|---|---|---|---|
| ふだんどおり使った月 | 使用量に応じて増える | かかる | 請求書に欄があればかかる | 検針票の使用量と3つの欄 |
| 数日の旅行・出張で、使用量が少なかった月 | 使った分だけ | かかる(量にかかわらない区分のため) | 請求書に欄があればかかる | 検針票の使用量 |
| 1か月まるごと使わなかった月 | 0円 | かかるのが原則 | 請求書に欄があればかかる | 検針票の従量料金が0円になっているか |
| 長期の不在・空室の月 | 0円 | 会社の料金表で決まる(休止の扱いがある会社もない会社もある) | 契約書面で決まる | 料金表・契約書面の「休止」「不在」の記載 |
| 引っ越しで契約を終える月 | 閉栓時の使用量まで | 終了時の精算の決まりによる | 終了時の精算の決まりによる | 解約と設備の精算のページ |
「かかる」「0円」と書いたのは、条文が定める区分の考え方から言えることです。 個別の契約で実際にいくら請求されるかは、このサイトでは判断できません。
仮の数字で見る、使わない月の請求
基本料金が1,800円、従量単価(使った量1m³あたりの料金)が500円/m³の契約を仮に置くと、使用量ごとの請求(設備料金を除く)は次のようになります。 数字はどれも説明のための仮のものです。
| 使用量 | 従量料金 | 基本料金 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 0m³ | 0円 | 1,800円 | 1,800円 |
| 3m³ | 1,500円 | 1,800円 | 3,300円 |
| 8m³ | 4,000円 | 1,800円 | 5,800円 |
使用量が減るほど、請求に占める基本料金の割合は大きくなります。 使わない月が多い世帯ほど、基本料金が自分の地域の分布のどこにあるかが、年間の支払いに効いてきます。
実際の公表値で見る、使わない月に残る基本料金
仮の数字ではなく、資源エネルギー庁の調査で公表された基本料金で見ると、使用量が0m³の月に残る額は次のとおりです。 基本料金は使用量にかかわらず同じ額なので、右の列は、1か月の額を3か月分足したものです。 設備料金の欄がある契約では、この額に設備料金が加わります。
| 都道府県 | 区分 | 0m³の1か月 | 0m³が3か月続いたとき |
|---|---|---|---|
| 東京都 | 最低 | 1,130円 | 3,390円 |
| 東京都 | 平均 | 1,926円 | 5,778円 |
| 東京都 | 最高 | 2,420円 | 7,260円 |
| 愛知県 | 最低 | 1,210円 | 3,630円 |
| 愛知県 | 平均 | 1,938円 | 5,814円 |
| 愛知県 | 最高 | 2,970円 | 8,910円 |
| 北海道 | 最低 | 1,760円 | 5,280円 |
| 北海道 | 平均 | 2,308円 | 6,924円 |
| 北海道 | 最高 | 3,355円 | 10,065円 |
同じ県の中でも最低と最高で差があるので、自分の基本料金がどこにあるかは、下の関連ページで地域別に確かめられます。
設備料金も入れた、使わない月の計算例
請求書に設備料金の欄がある契約では、基本料金と設備料金の2つが、使用量にかかわらず残る部分になります。 上の仮の契約に、設備料金500円を加えて、式で書くと次のとおりです。数字はどれも説明のための仮のものです。
請求額 = 基本料金 + 従量単価 × 使用量 + 設備料金
| 使用量 | 従量料金 | 基本料金+設備料金 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 0m³ | 0円 | 2,300円 | 2,300円 |
| 3m³ | 1,500円 | 2,300円 | 3,800円 |
この仮の例では、0m³の月の請求は、基本料金と設備料金だけで決まります。 設備料金は従量料金とは別の区分で、使用量の単価には掛けません。実際の額と徴収方法は契約書面で決まります。 設備料金の欄がない契約では、上の表の「基本料金+設備料金」は基本料金だけになります。
検針票で確かめる順番
- 使用量の欄が0になっているかを見る。0なら、従量料金も0円になっているはずです。
- 基本料金の欄が、いつもの月と同じかを見る。使わなかった月に額が変わっているときは、料金表に休止などの決まりがあるかを調べます。
- 設備料金の欄の有無を見る。欄がなければ、設備料金のページの確かめ方に進みます。
- 説明が足りないときは、契約書面と料金表を求める。契約書面の見方は契約時の書面のページにあります。
このページでしないこと
お手元の契約で、使わなかった月に基本料金を請求してよいかどうかは判断しません。 説明に納得できないときは、お住まいの地域を管轄する経済産業局の窓口、または消費生活センターへご相談ください。窓口の使い分けは料金で困ったときの相談先にあります。
次に確認すること
基本料金 自分の基本料金が、同じ地域の最低・平均・最高のどこにあるか。
一人暮らしのプロパンガス代 使用量が少ない世帯の請求額の目安。
検針票の読み方 使用量と3つの料金の探し方。
よくある質問
プロパンガスは使用しなくても基本料金かかりますか?
はい、使用量が0の月でも基本料金は原則かかります。施行規則の第16条第15号の7は基本料金を「消費した液化石油ガスの量にかかわらず生ずる費用」と定めているため、使用量が0の月も基本料金は請求されるのが原則です。ただし、長期の不在などの月の扱いは会社ごとの料金表で決まるので、契約書面や料金表の記載で確かめてください。
空室や留守の間、基本料金を止めてもらえますか?
止められるかどうかは、会社の料金表や契約書面に休止などの決まりがあるかで変わります。このサイトは個別の契約の扱いを判断しないので、決まりがあるかを販売事業者に尋ねてください。
使わなかった月の請求に、従量料金は含まれますか?
従量料金は使った量に応じて増える区分なので、使用量が0の月は0円になります。検針票の使用量の欄と従量料金の欄を並べて見ると確かめられます。
使わない月が続くときの次の一手
使わない月の請求のうち、基本料金の額が高いと感じるときは、基本料金のページで同じ地域の最低・平均・最高と見比べられます。
設備料金の欄が残っているときは、設備の所有の確認と契約書面の費用で、その設備が会社の持ち物かどうかと、費用の額が書かれた欄を確かめられます。
空室や引っ越しで、もうガスを使わないと決まっているなら、解約と精算のページで、解約の申し出から精算までの流れを先に確かめられます。